音楽番組が人気ないのはなぜ?原因は若者の日常生活にあった

2016年04月13日

音楽業界でここ数年よく話題になるのが、音楽番組の不調やCD売上の低下、サブスクリプション音楽サービスの激戦。
 
その中でも今回取り上げるのが「音楽番組の不調」。
2016年春、テレビ業界で恒例の番組改編期が行われた。
今回のテレビ番組改変で人気音楽番組だった「MUSIC JAPAN」が9年間の歴史とともについに幕を閉じた。
 
人気な音楽番組の終了により最近ではこんな記事が話題に。
 
上の記事を見てみると、
新人からベテランまでいろんなアーティストが集まって【新曲】を歌うことができるレギュラー音楽番組は、2016年4月の時点で「Mステ」「Love music」のたった2番組しか残っていない、とのことだ。
 
しかも出演できるアーティストは1回の放送で5組前後。
アーティストの数は数千組以上もあり、有名なアーティストたちが何度も出演するということを考えれば、将来性のある新人アーティストがテレビに出演できるのはほんのわずかだということはすぐにわかる。
 
 
音楽に詳しい人なら
「最近は音楽フェスやライブで売上や来場者数が伸びてきていて、新しい音楽フェスやイベントがどんどん開催されてきているのになぜ音楽番組はどんどん減ってるの?」
と疑問に思う人も多いことだろう。
 
なぜ新しい音楽番組や数年続いた人気音楽番組が終わってしまうのか?
 
音楽番組が続かない原因に
「日常生活で音楽を聴く機会が減っている」
ということが大きな原因の一つと推測している。
 
それによって若者が音楽への興味がどんどんなくなってきているのではないだろうか。
 
ではなぜ私がそのように推測したのか?
その理由を日本で起きた出来事、データと共に解説していきます。
 
 
 
・日常生活で音楽を聴く機会が減っている
 
これは言葉の通りで、iphoneやアンドロイドなど普及しているスマホのほぼ全てには音楽が聴ける機能が備わっており、過去に比べると音楽を聴ける環境はかなり整っているはず。
なのになぜ?
 
そんな疑問を解決するかのように、ツイッターでは若者の音楽事情がたびたび取り上げられ話題になっている。
 
 
 
そう。大人視点から見れば音楽を聴く環境は昔よりもある、と思っていても
10~20代の若者視点からすると音楽が聴けるプレイヤーは持っているが、音楽を聴く環境は整っていないということだ。
 
現在の若者の多くはパソコンは持っていない、wifiがない、CDは買わない。が当たり前な生活をしている。
 
ガラケーの時代は、ガラケーでできることは限られていたためでパソコンが必要だったが、現在はスマホ一つあれば日常生活でほとんど困らない。
 
スマホがあれば日常生活が困らない人たちにとってパソコンは不必要なものだということだ。
 
パソコンを買うにしてもwifiやネットの契約が必要で、パソコンの設定の勉強をしたり契約をしに行かなければならないなどの手間が発生するのでめんどくさい。
と思うのが正直な気持ち。
 
 
通信制限の話に戻します。
極端な例を言うと
もしも、日本で楽しめるエンターテイメントが音楽のみだったらみんな迷わず音楽を聴くと思う。
 
しかし、今やスマホで楽しめることはたくさんある。
ゲーム、写真や動画の編集アプリ、SNS、ネットショッピング、友達との電話、などなど他にもたくさんある。
通信制限のかかる音楽以外に楽しめるものがあるなら、そっちを楽しむという流れは自然なことだと思います。
 
 
ならitunesなどの音楽ダウンロードサイトで曲を購入してオフラインで聴けば?という疑問もあるが、音楽ダウンロードの売上も数年前から減少傾向・ほぼ横ばいとなっている。
youtubeや音楽アプリで無料で聴けるのに、音楽は買いたくないという気持ちが表れているのだろうか。
 
詳細なデータが知りたい人はこちらをチェック
 
こちらも参考に
 
 
「通信制限にならずに音楽を聴く方法はたくさんあるのに」なんて思っている人も多いことでしょう。
しかし、若者達はそういう方法をわざわざ探したりしません。
そういう行動の裏を返せば、
音楽を聴くためにわざわざそこまでしてまで聴きたくない
ということなんだと推察します。
 
 
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