『千葉翔也』ミューズクリップ(第1227号)特別インタビュー

2024年03月12日

※「MC」2024年1月10日発行(第1227号)『Blessing』リリース時の特集記事を再掲載しています。
 
 
──ソロアーティストデビューおめでとうございます! デビューが決まった時の心境を教えてください。
 
「とにかくとても嬉しかったです。
キングレコードには錚々たる先輩声優の方々がいらっしゃるので、昔から憧れていました」
 
 
 
──2024年1月17日発売の1st EPには全5曲収録。1曲目の「I’ll be」と、リード曲「Blessing」は千葉さんが作詞をしていますが、この2曲はどんな楽曲でしょうか?
 
「どちらもロックなバンドサウンドですが、だいぶ印象の違う曲です。
「I’ll be」はアーティスト活動で提示していきたい目標やスタンスが込められています。
音程の高低差も激しく難易度は高かったですが、初めてのRecでどこまでもこだわっていただけて、デビューを実感した思い出の曲です。
リード曲の「Blessing」はストレートなサウンドの中に、どこまでも爽やかな前向きさがある曲。
聴いた当初からその爽やかさに内包された切なさも感じていて、それが歌詞作りに生かされました。
普段から使う自分の言葉で表現したくて、アルファベットは使わないで行こうという裏テーマもあります。
繰り返し出てくる「風」のように、目に見えなくても皆さんの力になる曲になったら嬉しいです」
 
 
 
──詞を書くのは大変でしたか?
 
「曲が素晴らしくて大好きな曲なので、想像を膨らませることは苦はなくできたのですが、世界観を決めたり纏めることで可能性を1つに絞ってしまうようなプレッシャーを乗り越えるのは大変でした。
自分の事は1番わかっている自分だからこそ、普段歌で聴き慣れなくても歌詞になる言葉が沢山あるなという発見もありました。
普段お世話になっている作詞家の方々がどれだけすごいかを思い知った気持ちです。
最終的にはどこを取っても思い入れのある歌詞ができて満足しています」
 
 
 
──「Blessing」のミュージックビデオはどんな仕上がりになっていますか?
 
「作詞したことでシーン毎の意味なども決めやすく、自然な自分を表現できた気がします。
風と光を印象的に使ってくださったので、曲のストレートさは残しつつ曲の世界が広がりました。
とにかくバンドシーンは緊張しましたが、等身大かつかっこよく仕上げていただいた気がします」
 
 
 
──「Blessing」のミュージックビデオ撮影での、裏話的なエピソードがありましたら教えてください。
 
「県外での撮影だったので帰りはほとんど朝方だったのですが、ロケバスに乗るスタッフさん達にささやかながら飲み物をご馳走させていただいて、皆で乾杯したのが思い出です。
その日は食事を控えていたので、勢いでカツ丼を買って食べましたが想像を絶する美味しさでした。
リップシンクなので実際には歌わなくていいはずが気が付けば最後まで声を出して歌っていました」
 
 
 
──キャラクターソングとして歌うのと、自身の名義でソロアーティストとして歌うのには、違いがありますか?
 
「キャラクターは、作品を作っている方の中の正解を軸に作っていく感じ。
楽しい声ならあえて喉を締めて発声したりクールなら力を抑えたり、聴いた人にわかりやすく表情を想像できるようにすることが多かったです。
個人の場合正解はなくて、だからこそ自分の中では納得して1つのものを出しつつ、客観的に見える良さも伸ばしてもらうようなイメージです。
ただ、自分が心から楽しんで収録できると手応えを感じるのは同じだなと思います。
そういう曲は何回聴き返しても自分で楽しんでいるとわかります」
 
 
 
──ソロアーティストとして、どんなアーティストになりたいですか?
 
「今はがむしゃらに向かっていきたいですが、歌う言葉を大事にしたいと思っています。
「I’ll be」にも込められていますが、聴いてくださる方が悩んだ時には見方を変えて肯定できるような前向きな気持ちになってもらえるように作品やライブを作っていきたいです。
まずは自分自身が共感して自分の言葉にしてから伝えたいですし、そういう言葉選びをしたい。
そしてここにしかない何かを見つけてもらえるようになりたいです。
でもまずは心の中に何かが残せたら、嬉しいですね」
 
 
 
──最近のマイブームがありましたら教えてください。
 
「お笑い、特に漫才を観るのがとても好きです。
賞レースの予選動画をひたすら観たりしています。
劇場に行けていた時期もあったのですが最近は難しかったので、本格的に足を運びたいなと思います」
 
 
 
──これから挑戦してみたいことはありますか?
 
「いつか作曲にも挑戦したいです。
頂いた曲を自分の歌声で表現するのも、作詞して違った色にするのも、意味が全然違ってどちらも良いことだなと実感しています。
だから作曲まで携われた曲が作品になったらどうなるんだろうとわくわくします。
あとは客席の皆さんと拳を突き上げるような熱いライブができたら良いなと夢見ています」
 
 
 
──2024年はどんな年にしたいですか?
 
「リリースが1月と言う事で、とてもいいスタートが切れそうなので…そのためにもずっと行けていない健康診断を受けたり筋トレを頑張ったりしてスタミナを上げたいです。
歌も芝居も、今成長せずいつ成長するんだという気持ちで自身に発破をかけて頑張りたいです」
 
 
 
──最後に、読者へメッセージをお願いします。
 
「こうしてデビューできる機会をいただけて本当に嬉しいです。
関わってくださる全ての方に感謝しております。
これから沢山の曲を作っていきますが、何より自分自身がそれにわくわく出来ていることに胸を張りたいです。
ぜひ期待していてほしいです!」


 

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